2015.09.30第四章 買ってはいけない!「インチキ羽毛布団」
2.偽造表示が当たり前!?
一章でも述べたとおり、偽造表示で多く見られるのが、産地(輸入元)の偽造です。
2005年の主な羽毛の輸入国は、中国が55%、台湾23%、次いでハンガリー6%となっており、上位の2カ国で約80%を占めているのです。
しかし、羽毛布団の産地の表示に滅多に“中国産”や“台湾産”という文字を見かけることはありません。その分、ポーランドやハンガリー、ウクライナといった国名を多く見かけます。
放し飼いにしていて汚れやすいなど、農場による品質の違いというものは多少あります。ですが、産地のみでは、品質にあまり違いはないのです。
また、産地は目で見ただけでは決して分からないので、偽造しやすい、逆に見分けが付かないといったことがあるのです。
販売する側は、あまり高すぎる商品は売れなくなっているので、安く売りたいと考えています。しかし、その安い商品に見合った品質表示では、他社との競争に勝つことができないので、少しでも表示をよく見せ、販売しているのです。
以上が買ってはいけない!「インチキ羽毛布団」の実態です。今の時代でもこのようなことがあるのかと驚かれた方もいらっしゃるかも知れませんが、これは紛れもない事実なのです。このことも念頭に置いた上で、「イイ羽毛布団」選びをなさっていただければと思います。